世間の常識というわけでもありませんが、イタリア料理の店というのは一人で入りづらい店の代表格ではないでしょうか。
一番が寿司屋で、その次ぐらいの位置づけではと個人的にですが思っています。
イタリアンの店が入りづらい理由
なぜイタリアンのお店は入りづらく感じてしまうのかといえば、その店舗の多くが、ただのお洒落な店構えではなく明るさに偏った爽やかなイメージを強調しているからと言えるでしょう。
地味目の色の服が誰にでも合いそうなのと同じで、明るめの服、原色を用いた派手目の服は、それが自分に似合うものかを意識してしまいがちです。
イタリア料理の店では、イタリアントリコロールが外せないカラーの一部であるのに加え、店の外観や店内も自然をモチーフした装飾が施されることも多く、仕事で普段から疲れ切ってしまっている大人には不釣り合いな印象が否めません。
とはいっても、二人以上の複数ではお構いなしに気にせず入れてしまうのですから、その辺も気の持ちようです。
一人で利用する人が少数派なだけ、自分が不釣り合いだと意識しすぎているだけです。
たかがパスタ屋ですから、食事をするのに特別自分を客観視する必要もないでしょう。
それでも気になって一人で入れない方は、牛丼屋と差別化されているだけだと思いましょう。
一人パスタ屋は意外に快適
私が、たまに利用する地元のイタリア料理店では、ここ最近の事情もあって「お一人様歓迎」と店先に大きく表示されています。
なんと、一人での来店なら10%引きとのこと。
入りにくいのは入り口だけのことですし、店内に入ってしまえば誰かに嫌がらせを受ける訳でもありません。
どうしても抵抗があるなら昼時を外せば大丈夫でしょう。
一人で訪れるイタリアンの店ほど贅沢な空間はありません。
自分で料理などしない方はパスタが美味しく食べれる場所というだけでありがたいはずです。
それに加えて店内がお洒落であれば言うことはないでしょう。
席に着いたら、他人には気を使わず食事と店の雰囲気を楽しむことに徹します。
心細く感じるのではと、不安になるかもしれませんが慣れると誰にも気を使う必要がないので逆に快適かもしれません。
お洒落な店は、料理と一緒に店の雰囲気も味わいどころの一つです。
誰の相手もしない、歩調を合わせる必要もなく自分のペースで食事の時間を満喫する。
そんな時間も大人にとって贅沢な時間であることでしょう。